そもそも、AIエージェントとは
ChatGPTのようなAIは、質問すると答えを返してくれます。AIエージェントはそこから一歩進んで、答えを返すだけでなく、実際に手を動かしてくれるAIです。パソコンの中にファイルを作り、プログラムを書いて動かし、エラーが出たら自分で読んで直す。「教えてくれる人」ではなく「隣に座って一緒に作業してくれる人」に近い存在です。詳しくはそもそも、AIエージェントって何?をどうぞ。
向いているのは、実現したいことがある人
エージェントは、知らない言語も、環境構築も、エラーの読み解きも肩代わりしてくれます。肩代わりしてくれないのは、「何を実現したいか」のほうです。ですからこのサイトは、「こういうことを実現したい」がはっきりしている人に向けて書いています。エンジニアでなければ始められない、という時代ではなくなりました。
エンジニアであることは、いまも大きなアドバンテージです。土台があるほど、指示も、できあがったものの評価も速くなります。ただ、変化がいちばん大きいのは、土台のないところから始める人のほうです。これまで「作れる人に頼むしかなかった」色々なことが、自分の手で形にできるようになる。ゼロがイチになる段差なので、越えたときの落差がいちばん大きくなります。
その入口には、ターミナルという黒い画面、Gitという聞き慣れない仕組み、環境構築のつまずき——ちょっとしたハードルが並んでいます。でも今は、越えるのを手伝ってくれるのが、ほかならぬAIエージェントです。分からないコマンドはその場で聞けて、エラーの意味も読んでもらえます。このサイトは、その段差を少しでも埋める目的で作りました。はじめの一歩の11ステップが、その入口です。
一方で、何もかも任せられるわけではありません。線を引くのは、規模とクリティカルさです。大勢が使う仕組みや、お金・個人情報を預かる仕組みでは、できあがったものを評価して、最後に責任を引き受ける人が要ります。この線引きの話は、Anthropic自身が公表している数字と合わせて『AIエージェントにどこまで任せるか。線は「規模」と「クリティカルさ」で引く』にまとめました。
教科書ではなく、道案内として
ここには「AIエージェントのすべて」は載っていません。
というのも、一度使えるようになってしまえば、分からないことはエージェント自身に聞けば進めるようになるからです。目の前に、いくらでも付き合ってくれる先生がいる。だから網羅的な教科書は目指していません。
かわりに、このサイトには柱が2本あります。1本目は、最初の突破までの手ほどきです。
とはいえ、入門だけで終わるつもりもありません。スマホから自分のパソコンに繋いで作業する話や、ターミナルを快適にする道具の話など、すでに使っている人に向けた内容も並べています。この層はまとめて次の一歩に置いてあります。トークンの消費、結果の確かめ方、リモートからの作業——使い込むほど当たる話です。
エンジニアの方は、ターミナルとGitの説明が要らないはずです。その場合は飛ばせるステップから見るのが早いです。エージェントを使うこと自体に固有の話が、4つだけ残ります。
はじめの一歩は、まだ触ったことがない人のための一本道です。迷わないように、あえて道を増やしていません。
2本目は、エージェントと一緒に作り・調べ・学んだ記録です。コンピュータの歴史、LLMの仕組み、ことばとAI——管理人が知りたくなったことをエージェントに調べてもらい、確かめながら記事にしたものが、コラムとして増え続けています。エージェントを使う予定がない人でも、読み物として読めるように書いています。
検索の、その先
検索が運んでくれるのは、情報の「ありか」までです。そこから先——読み、選り分け、噛み砕き、知りたかった形に組み立て直す——は、ずっと人の仕事でした。LLMは、その後半を引き受けます。自分のためにエージェントに記事を書いてもらって、読みたかったものがそのまま得られる。随分な贅沢ができる時代になりました。2本目の柱が増え続けているのは、このためです。
管理人はここに、検索の登場以来の——あるいはそれ以上の——変化の兆しを感じています。この実感は『22世紀生まれのドラえもんを待たずに、「ことばで頼める機械」が現れた』に1本の記事としてまとめました。コンピュータ史やLLMの仕組みのカテゴリは、この変化の積み重ねを辿るための場所です。
MacとiPhoneの話が多いのは
管理人がふだん使っているのがMacとiPhoneなので、記事の記述もそちらに寄っています。WindowsやAndroidの方を締め出すつもりはなく、OSで手順が変わるところは、Windowsでターミナルを開くのように分かる範囲で併記しています。ただし、管理人が実際に試していない環境について、確かめずに書くことはしません。裏が取れないときは「Macの場合は」と範囲を限って書くか、公式のページへ案内する形にしています。
案内役の「タミナちゃん」
このサイトの案内役は、笑っているターミナルです。怖がられがちな黒い画面に、笑ってもらうことにしました。名前はタミナちゃんといいます。ターミナルキャラでタミナちゃん。
サイト名の「Dance with Agents」も同じ発想です。エージェントは、立ち向かう相手でも、こき使う道具でもありません。手を取り合って踊る相手くらいの距離感がちょうどいい、と思っています。肩肘を張らず、楽しくやりましょう。
サイト管理人
1972年生まれ。長らくWeb系の開発をしてきました。
- 小学校高学年:BASICでプログラミングを覚える
- 20代後半:フリースクールを運営しながら、Webサイト作成を覚え始める
- 30代:フリーランスのサイトビルダーとして、各種団体のサイト作成・システム構築を請け負う
- 40代:会社員のシステムエンジニアとして、大規模システムの開発・管理・保守に携わる
- 50代:AIエージェントを使い始め、私的な開発が爆発的に増える(今ここ)
見てのとおり、管理人は非エンジニアではありません。ただ、出発点は開発と縁のない場所でした。フリースクールを運営していて、必要に迫られてWebを覚えたのが始まりです。順番は、願いが先で技術が後でした。上に書いた「向いているのは、実現したいことがある人」は、管理人自身が通ってきた道でもあります。
作る側にいたからこそ、この数年でハードルがどれだけ下がったかが、内側からよく分かります。かつて本を何冊も読み、何ヶ月もかけて身につけたことが、今はエージェントに聞けばその場で教えてもらえるし、作業もしてくれる。経験があるぶん「ここは飛ばしていい」「ここは気をつけたほうがいい」の見分けもつくので、このサイトでは危ないところにだけ強めの注意書きを付けています。
実際に何を作ってきたかは創作物や取り組みに掲載しています。分野を問わず色々やれる、というのがいちばん伝えたいところです。とはいえ、経験があるからスラスラ進むというわけでもなく、つまずいたこともそのまま記事にしています。
管理人とエージェントとの創作物(一部)→踊っている相手:Claude Code
このサイトの文章は、基本的にAIエージェントの「Claude Code」が書いています。管理人がやっているのは、何を書くかを決めること、上がってきた原稿を読んで事実の誤りや「そこは違う」を指摘すること、そして公開してよいかを判断することです。一本の記事で何度も往復します。
つまり、このサイト自体が「AIエージェントと踊るように作る」の実例になっています。文章だけでなく、デザインも、記事を並べる仕組みも、同じやり方で作りました。
なお、たまたま管理人が使い込んでいるのがClaude Codeというだけで、他のエージェント(ChatGPTを使っている方ならCodexなど)でも考え方は同じです。
そのうえで、書き方の方針をひとつ明示しておきます。具体的なコマンドや設定ファイルの話は、Claude Codeを基準にして書いています。管理人が普段から使い込んでいて手元で確かめられることと、裏を取れる範囲を絞ったほうが正確さを保てることが理由です。別の製品をお使いの場合は読み替えが必要な箇所がありますが、そこはお使いの製品の名前を添えてエージェント自身に聞くのがいちばん早いです。「これはClaude Codeの話だが、Codexでは何にあたるか」と聞けば済みます。
一方、どれを選ぶかという話では、他の製品も併記しています。たとえばAIエージェントをアプリ版でまず触ってみるとAIエージェントをブラウザだけで動かすでは、Claude CodeとCodexの両方を扱っています。
どうぞ、気軽にのぞいていってください。