これだけ覚えれば、ひとまずターミナルで困らない、という最小セット。発展的なコマンドはUNIXコマンド一覧・応用編へ。
| コマンド | やること | 例 |
|---|---|---|
pwd |
今どこにいるか表示する | pwd |
ls |
今いる場所の中身を見る(-laを付けてからが本番) |
ls -la |
cd |
移動する(パスの書き方) | cd projects |
mkdir |
フォルダを作る | mkdir new-folder |
touch |
空のファイルを作る | touch memo.txt |
cat |
ファイルの中身を表示する | cat memo.txt |
cp |
コピーする | cp a.txt b.txt |
mv |
移動する・名前を変える | mv a.txt folder/ |
rm |
削除する(⚠️ 最も危険なコマンドのひとつ。下記参照) | rm memo.txt |
clear |
画面をきれいにする | clear |
オプション —— コマンドの後ろに付く「-つきの文字」
上の表のコマンドは、後ろに-(ハイフン)で始まる文字を足すと、振る舞いが変わります。 これを「オプション」と呼びます。同じコマンドの、別の使い方だと思ってください。
ls 今いる場所の中身を、名前だけ並べる
ls -l 1行に1つずつ、詳しい情報つきで並べる
ls -a 隠れているものも含めて全部出す
まとめて書けます。 -lと-aの両方を指定したいときは、-laと続けて書けば済みます。ls -l -aと書いても同じです。
ls -la 詳しく、かつ全部
--allのように、ハイフンを2つ重ねて単語で書く形もあります。-aが短い形、--allが長い形で、意味は同じです。人に見せる文章では長い形、自分で打つときは短い形、と使い分けられることが多いです。
どんなオプションがあるか調べる
3つあります。最後のが一番速いです。
- Mac / Linux:
man lsと打つと説明書が開きます(qキーで閉じます) - Windows(PowerShell):
Get-Help Get-ChildItemと打ちます - エージェントに聞く:「
lsで更新日順に並べたいんだけど、オプションある?」で済みます
全部覚える必要はまったくありません。 よく使うものだけ手が覚えて、あとは必要になったときに調べる、が普通の付き合い方です。
Windowsでは、オプションは通じません
ここは注意が必要です。コマンド名は通じても、オプションの書き方は別物です。
ls -la ← Macでは動く。Windowsではエラーになる
WindowsのPowerShellでは、lsはGet-ChildItemという別のコマンドの呼び名にすぎないためです。隠しファイルを出したいなら-aではなく-Forceを使います。
ls -Force ← Windowsで隠しファイルも出す
Microsoftの公式ドキュメントにも、-Forceは「非表示ファイルやシステム ファイルなど、ユーザーがアクセスできない項目をコマンドレットが取得できるようにします」と説明されています。同じページに、lsという呼び名がWindows限定であることも書かれています。
詳しくはWindowsとMacで、ターミナルはここが違うへ。
ls は -la を付けてからが本番
lsは、そのまま打つと隠しファイルが見えません。 そして、エージェントと作業していると大事なものほど隠しファイルだったりします。
| よく出会う隠しファイル | 何か |
|---|---|
.git |
Gitの履歴が入っているフォルダ |
.gitignore |
Gitに記録させないものを書いておくファイル |
.env |
APIキーなどを書いておくファイル。外に出してはいけないもの |
.ssh |
SSHの鍵が入っているフォルダ |
.claude / .zshrc など |
各種の設定ファイル |
名前が.(ドット)で始まるものは、標準では表示されません。 壊れているわけでも、あなたが削除したわけでもありません。「そこに無い」と「見えていないだけ」は別なので、探しものが見つからないときは、まず-aを付けて見てください。
そして-lを足すと、1行に1つずつ、権限・持ち主・サイズ・更新日時つきで並びます。この2つを合わせたls -laが、実際にいちばん打つ形です。
ls -la
毎回打つのが面倒なら、llにしてしまう
ls -laは打つ回数が多いので、短い名前を付けてしまうのが定番です。
alias ll="ls -la"
こう登録しておくと、以後はllと2文字打つだけで済みます。仕組みと、設定を残す方法(このままだとターミナルを閉じると消えます)はaliasという救世主とaliasの項にまとめました。
⚠️ rm は最も危険なコマンドのひとつ
rmだけは別枠で覚えてください。削除したものはゴミ箱に入りません。取り消しもできません。
普段パソコンでファイルを削除するとき、ゴミ箱に入るので「間違えても戻せる」という安心感がありますが、rmにそれはありません。実行した瞬間に、削除されます。
特にrm -rfという形は、中身ごと・確認なしに・まとめて削除するという意味になります。打ち間違いや、指定する場所をひとつ間違えただけで、取り返しのつかないことが起きます。
- 意味が分からないまま
rmを実行しない - エージェントが
rmを実行しようとしたときは、削除する対象をよく読んでから許可する(「コマンド承認地獄」との付き合い方) - 迷ったら、削除ではなく
mvで別の場所に移しておく