Dance with Agents

AIエージェントを断捨離の相棒に

エッセイ

現代は、モノがあふれる時代だ。服、趣味関連のグッズ、書類——気づけば身の回りに物が積み上がっている人は多い。「断捨離」という言葉が定着し、「ときめくかどうか」を基準に片付ける方法が国内外で注目を集めているのも、この悩みの根深さの表れだろう。日本は住居も収納スペースも限られていることが多く、しまい込むより先に、手放す判断のほうが必要になりやすい。

管理人も例外ではなかった。実家から荷物を大量に持ち帰る用事があり、片付けを先送りできなくなった。

以前から「片付けを助けるアプリ」を作ろうとしていたが、進捗はほとんどなかった。UIを作る、認証を作る、データベースを用意する——そうした周辺の仕組みばかりが整い、肝心の「片付ける」機能はほぼ手つかずのままだった。

必要なのは、便利な道具より判断に付き合ってくれる相手だった

久しぶりに開発中のリポジトリを開いてみると、実装済みなのはログイン画面と、片付け対象を並べるだけの簡素な画面くらいで、片付けを助ける機能そのものはほぼ空だった。

管理人は最近、ターミナルでClaude Codeと対話することが多い。そこでふと気づいた。欲しかったのはアプリではなく、一緒に「残すか、手放すか」を考えてくれる相手だったのではないか、と。片付けの専門サービスに人気が集まるのも、結局は同じ理由だろう——ひとりで判断すると「もったいない」「いつか使うかもしれない」の堂々巡りになりがちだが、外から「で、どうする?」と聞かれる形になると、思考が整理されやすい。

自分ひとりが使うだけなら、認証もデータベースもデプロイも要らない。対話しながら記録していくだけで十分だった。これは、このサイトが繰り返し書いている「GUIは入口、CLIは行き先」という話とも重なる。

記録しながら、ひとつずつ判断する

やり方はシンプルにした。リポジトリの中に専用のディレクトリを作り、Markdownファイルを2つだけ置いた。

  • items.md:「残す/手放す/保留」を1行ずつ記録する判断ログ
  • tasks.md: やることリスト

判断に迷いがちなモノは、Claude Codeに相談しながら選択肢を挙げてもらい、一つずつ検討した。処分方法など実務的にわからないことも、その場で聞けばすぐ答えが返ってくるので、自治体サイトなどを検索して回る手間もなくなった。外出先からも同じtasks.mdを見られるよう、短い表示コマンドをエイリアスとして登録してもらい、iPhoneからも変わらず使えている。

エージェントは、断捨離のパートナーとして最適だった

モノがあふれる時代の片付けの壁は、「置き場所」よりも「残すか手放すかを決める判断」にあることが多い。アプリを作り込まなくても、対話しながら記録していくだけで、その判断は前に進んだ。

管理人もエージェントと壁打ちしながら、断捨離がかなり捗り出している。

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