Dance with Agents

無料で始めるなら、Antigravityという手がある

最初の1つとしては、この記事はおすすめしません。 まず触ってみるだけならAIエージェントをアプリ版でまず触ってみるのほうが素直です(日本語で使えて、無料の枠もあります)。この記事が役に立つのは、無料のままモデルを比べてみたくなったときです。

無料のプランがある

エージェントは「まず無料で試す」のが意外と難しい領域です。Claude Codeは有料プランが前提ですし、無料で触れる範囲は各社で違います。

その中で独特な位置にいるのが、GoogleのAntigravityです。公式の料金ページに、個人向けプランとして「$0/month」が載っています。

そして驚くのはここです。無料のプランで選べるモデルに、Geminiだけでなく、AnthropicのClaudeが含まれています。

料金ページの無料プランの欄には、使えるモデルとして「Gemini 3.5 Flash, Gemini 3.1 Pro, Gemini 3 Flash, Claude Sonnet & Opus 4.6, gpt-oss-120b」と並んでいます。公式のモデル一覧のほうでも「Claude Sonnet 4.6 (thinking)」「Claude Opus 4.6 (thinking)」が、無料プランを含む個人向けプランで選べるモデルとして挙がっています(法人向けのEnterpriseでは選べません)。

つまり、普通なら契約しないと触れないモデルを、無料の枠で動かして試せるということになります。「エージェントというのはどんなものか」を知るのが目的なら、これはかなり効率のいい入口です。

ただし無料枠には週ごとにリセットされる利用制限があります(料金ページの表記は「Basic weekly rate limits」)。「何回まで」といった具体的な数字は、この料金ページには書かれていません。

ダウンロードで、まず迷う

ここが最初の関門です。ダウンロードページには、名前の似た製品が4つ並んでいます。

名前 何か
Antigravity 2.0 エージェントを動かすためのアプリ。これを選ぶ
Antigravity IDE 開発者向けのエディタ
Antigravity CLI 黒い画面用
Antigravity SDK 自分でエージェントを作る人向け

迷わず「Antigravity 2.0」を選んでください。

面白いのは、この分かれ方の理由をGoogle自身が説明していることです。Antigravity 2.0の発表ブログの「Why a 2.0?」に、こう書かれています。

In such a world, tying together an IDE and agent-first surface in a single application would be confusing and potentially daunting to those less familiar with code and IDEs.

(そういう世界では、IDEとエージェント中心の画面を1つのアプリにまとめてしまうと、コードやIDEに不慣れな人にとっては混乱を招き、気後れさせるものになりかねない)

だから分けた、というわけです。

作っている側が「エディタは初心者には重い」と認めて、軽いほうを別に用意したということです。このサイトが言っている「GUIは入口、CLIは行き先」という話と、まったく同じ方向を向いています。

始めるまで

  1. インストール — Macは.dmg、Windowsは.exe。どちらもダブルクリックで終わります(Linuxだけは圧縮ファイルを展開する作業が要ります)
  2. サインイン — 個人のGoogleアカウントが要ります。18歳以上であることが条件だとGoogle公式ヘルプに明記されています(「Google Antigravity を使用するには、18 歳以上である必要があります」)
  3. プロジェクトを作る — 左のサイドバーからプロジェクトを作り、作業したいフォルダを紐づけます
  4. モードを選ぶ — ここでLocal ModeとNew Worktree Modeを聞かれます。Local Modeを選んでください

手順4のNew Worktree ModeはGitの仕組みを使うもので、今の段階では必要ありません。知らない言葉が並んでいても、Local Modeを選べば先へ進めます。

手順3で紐づけるフォルダは、練習用に空のものを1つ作っておくのが安全です。いきなり大事な書類の入ったフォルダを渡さないでください。

先に知っておくこと:公式のサポート言語は英語

ここは正直に書いておきます。Googleの公式ヘルプ(日本語版)に、こう書かれています。

「プロンプトとカスタム指示は、英語のみサポートされています。」

つまり、日本語で指示を書いた場合の動作は、公式には保証されていません。

実際に日本語がどこまで通るかはここでは断定しませんが、大事なのは心構えのほうです。うまく伝わらないことがあっても、それはあなたの書き方が悪いのではなく、そもそもサポート範囲の外だということ。指示が通らないと感じたら、英語で書き直してみる、というのが解決策になります。

日本語でのやり取りを重視するなら、AIエージェントをアプリ版でまず触ってみるで紹介した選択肢のほうが素直かもしれません。このあたりは、目的で選び分けてください。

どう位置づけるか

冒頭にも書いたとおり、このサイトは「最初の1つ」としてはAntigravityをすすめていません。 公式のサポート言語が英語だけ、という一点が、日本語で読み書きする人にとっては大きすぎるからです。

それでも紹介する価値があるのは、中身が弱いからではありません。 無料の枠でClaude Opus 4.6まで選べるというのは、他にあまりない条件です。弱いのは入口であって、性能ではない、という区別をしておいてください。

なので、こういう場面で思い出してください。

  • モデルによる違いを、契約なしで比べてみたくなったとき
  • 有料プランに入る前に、どれにお金を払うか判断したいとき

いずれにせよ、ここは「決める」ステップではありません。 気に入らなければ、削除してしまえばいいだけです。本流ステップ3は、そのためにあります。

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