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Gitの始め方 — インストール済みか確かめて、名前を1回だけ設定する

Gitを使いはじめるのに必要な準備は、2つだけです。しかも1つ目は、たいていもう終わっています。

この記事ではターミナルにコマンドを打ちます。ターミナルの開き方から確認したい場合は、ステップ2「ターミナルの準備」へどうぞ。

1. インストール済みか確かめる

ターミナルを開いて、これを打ちます。

git --version

git version 2.55.0 のように数字が返ってきたら、それで完了です。 Gitは入っています。次の見出しへ進んでください。

MacもWindowsも、パソコンによっては最初からインストールされています。「インストールする」という工程が丸ごと無いこともある、ということです。

Macで、ダイアログが表示された場合

「“git”コマンドを実行するには、コマンドライン・デベロッパ・ツールが必要です」という小さな窓が表示されることがあります。これは失敗ではなく、Appleが「今からインストールしますか?」と聞いてくれている状態です。

「インストール」を押して、数分待ってください。終わったら、もう一度 git --version を打ちます。数字が返ってくれば完了です。

窓を間違えて閉じてしまったら、これを打つと同じものが始まります。

xcode-select --install

Windowsで、エラーが表示された場合

「用語 ‘git’ は、コマンドレット、関数、スクリプト ファイル…として認識されません」のような赤い文字が表示されたら、インストールされていないということです。

Git公式のインストールページから、Windows用のインストーラーをダウンロードして実行してください。

インストーラーの途中で選択肢がたくさん表示されますが、すべてそのままで大丈夫です。「次へ」を押し続けて構いません。ここで悩む必要はありません。

2点だけ、先に知っておくと戸惑いません。

  • インストールが終わったら、ターミナルを一度閉じて開き直してください。 開いたままだと、さっきと同じエラーが出ます。パソコン側の設定が反映されるのが、次に開いた画面からだからです
  • おまけで「Git Bash」というアプリも一緒にインストールされます。 使わなくて大丈夫です。PowerShellでそのまま git が使えるようになっています

2. 名前とメールを、1回だけ登録する

Gitは変更の記録を残す道具ですが、その記録は「いつ・何を」だけでなく「誰が」までをセットで残します。だから、誰なのかを最初に一度だけ教えておく必要があります。

これを教えないままコミットしようとすると、Gitに叱られて先へ進めません。先に済ませてしまうほうが早いです。

git config --global user.name "あなたの名前"
git config --global user.email "あなたのメールアドレス"
  • --global は「このパソコン全体で、これを使う」という意味です。付けておけば、新しくフォルダを作るたびに設定し直す必要がありません
  • 名前は本名でなくて構いません。GitHubを使う予定があるなら、GitHubのユーザー名と揃えておくと後で分かりやすくなります
  • ダブルクォーテーション(")は、名前に空白が含まれていても1つのまとまりとして扱ってもらうためのものです。付けたままにしておくのが無難です

打ち間違えても大丈夫です。同じコマンドをもう一度打てば、上書きされます。 今どうなっているかは、これで確認できます。

git config --global --list

メールアドレスには、ひとつだけ注意

ここで登録したメールアドレスは、コミット1つひとつに刻まれます。 そして、そのリポジトリをGitHubで公開した場合、誰でも見られる状態になります。

普段使いのアドレスを人に見せたくない場合、GitHubが転送用のアドレスを用意してくれています。12345678+ユーザー名@users.noreply.github.com という形のもので、GitHubの Settings → Emails から確認できます。同じ画面に「Keep my email addresses private(メールアドレスを非公開にする)」という設定もあります。

これを使うなら、GitHubのアカウントを作ったあとになります。先に普段のアドレスで登録してしまっても、後から上のコマンドで変えられます。 慌てる必要はありません。過去のコミットに刻まれたものは残りますが、非公開のリポジトリなら誰にも見えていません。

「エージェントに頼めばいいのでは」について

頼めます。「Gitの初期設定をして」と言えば、エージェントがこのコマンドを用意してくれます。

それでも自分で打つことをおすすめするのは、打つ機会がこの1回しかないからです。中身は名前とメールを登録するだけで、間違えても上書きできます。ここは自分で通しておくと、後で「コミットの名義が変だ」と気づいたときに、自分で直せます。

ここまでで、もう使えます

この2つが済めば、Gitは使える状態です。あとはコミットしていくだけで、戻れる地点が積み上がっていきます。実際の流れはGitの基本的な使い方にまとめてあります。

初めてのコミットで知らない画面が開いて出られなくなったら、それはvimです。Esc → :q! → Enter で出られます。

すでに手元にフォルダがある場合(git init)

「Gitの始め方」を調べると、たいてい git init というコマンドが紹介されています。今いるフォルダをリポジトリ——つまり記憶を持つフォルダ——に変えるコマンドです。

cd ~/webbuild/my-project   # そのフォルダへ移動してから
git init

ただし、これから新しく何かを始めるなら、git init は打たなくて済みます。 GitHub側で先に置き場所を作って、それを手元に持ってくる(clone)ほうが、覚えることも打つコマンドも少なくなります。その手順は作業の始め方に書きました。

git init の出番は、すでに手元に作りかけのフォルダがあって、それを今からGitで守りたいとき。この場合だけです。

打つときは、ひとつ気をつけてください。git init は、そのフォルダの中身をすべて対象にします。 目的のフォルダへ移動する前に打ってしまうと、たとえばホームフォルダ全体——写真も書類もすべて——が対象になってしまいます。打つ前に pwd で今どこにいるかを確かめる習慣をつけておくと安全です。

もし間違った場所で打ってしまっても、取り返しはつきます。そのフォルダにできた .git という隠しフォルダを消せば、元のただのフォルダに戻ります。自分で消すのが不安なら、エージェントに「さっきここで打った git init を取り消して」と頼んでください。 何も壊さずに戻せます。

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