聖書アプリを、無料で作った
管理人はBible-ONEという聖書アプリを作った。日本語(口語訳)と英語(KJV)を対訳で読め、ギリシャ語・ヘブライ語を含む多言語も収録している。大量のテキストを抱えているのに、検索は一瞬で返る。
しかも無料で公開している。使っているのは著作権の切れたパブリックドメインのデータだけ。作っていて、単純に楽しかった。
エンジニアなのに、コードを1行も書いていない
真面目な話をすると、管理人は元々コードを書けるエンジニアだ。それでも、このサイトを含めて、いま管理人が公開しているサイトのコードは1行も書いていない(このサイト自体の作り方はこのサイトについてを参照)。「非エンジニアだからAIに任せている」のではなく、「書ける人間が、書かない選択をしている」というのが実態に近い。
管理人の実感では、こうしたシステムは昔なら数十万から数百万円はかかっていたはずのものだ。それがいまは、月100ドル程度で何本も作れてしまう。この感覚こそが、この記事でいちばん伝えたいことになる。そもそもAIエージェントとは何かは別記事に譲るとして、ここでは管理人が実際に作ってきたものを、うまくいった話もいかなかった話も含めて並べてみる。
130冊の著書を、エージェントが調べ尽くした
山川紘矢・亜希子ご夫妻の出版40周年記念サイト「130冊の物語」は、130冊ぶんの書誌情報(出版日まで含む)を作った。これだけの量をWeb上から調べ尽くすのは、人手では現実的ではない規模だった。
ただし、これは完全な自動作業ではない。エージェントの調査には誤りもあり、そこは管理人がかなりの数をチェックして補った、共同作業に近いものだった。一方でサイトの実装のほうは指示しただけで、管理人はコードを書いていない。「調べる」と「作る」で、管理人の関わり方はまるで違っていた。
著作権の壁で、不発に終わったものもある
うまくいった話ばかりでは嘘くさいので、うまくいかなかった話も書いておく。親鸞の著作を読めるサイトのうち、「歎異抄」は公開できているが、「教行信証」のほうは公開できていない。理由は単純で、質の良いパブリックドメインのテキストが見つからなかったからだ。著作権の問題は、このての企画には毎回付きまとう。
存在しないテキストをエージェントが作り出せるわけではない。「何でもできる」の裏には、こういう自然な限界もある(詳しくは良いテキストが見つからず、公開を諦めたサイトがあるに書いた)。
ほかにも、日の目を見ていないシステムはいくつもある。ただ、これは弱みというより、むしろこの記事の主張そのものの裏付けだと管理人は捉えている。当たらなくても月100ドル程度で試せるのだから、数を打てる。それが今までとの決定的な違いだ。
学びたいものを、システムにする
振り返ると、管理人がやってきたことには一つのパターンがある。占星術、易、宗教の古典。学びたいと思ったテーマを、そのままシステムにしてしまう。歴代天皇データベースもその一本で、史実を扱うぶん、公平な書き方になっているかを何度も確認しながら進めた。
作ったもの一覧はWorksにも載せている。何かを学びたい、作りたいと思ったときに、それをシステムにしてしまうというのも、いまなら十分に現実的な選択肢だと思う。